リフォーム。 260
昨日、久々に出勤した。
先生たち来てなくて、すっかすかだろうなあと思っていたら、案外出勤されていて、びっくりした。
でも、冷静に考えれば、来週から2学期がスタートする。
お盆にも入るし、ここで出勤するという選択肢は、「まあ、あるか」と思い直す。
午前中から、学年だよりやら、2学期に向けた授業の見通し何かを立てていると、あっという間にお昼に。
職員室で雑談しながら、ご飯を食べて、仕事再開。
学級園のサツマイモの水やりに行った。
午後の日差しは、一ミリの容赦もなく、ぼくの体を襲う。
今日のTシャツは、黒。
自分のチョイスを呪いたくなる。
でも、作業に来てた知らない工事のおっちゃんとおしゃべりしてちょっと元気が出た。
20分ほどで、水やりを終え、職員室に戻った。
職員室のドアを開けて、驚いた。
なんか壁際にあったロッカーとか、机とかが入口入ってすぐのスペースをふさいでいる。
まるでバリケード。
予想外の光景にきょとんとしているぼくを見て、教頭先生と同僚が笑っている。
事情を聞くと、2年後の隣の学校との統合で、職員室が手狭になるから、そのレイアウトを考えていたということだった。
職員数は、おそらく50人以上になる。
今の職員数が2.5倍以上になるわけだ。
職員室を見渡しながら、50人以上の職員が入った職員室を想像してみる。
うーん、これ、どう考えても無理ゲーじゃない…?
職員用の机は、現在30弱。
このおよそ倍は、机が入ると考えると、どう頑張っても無理な気がする。
で、教頭先生と同僚の先生は、机やロッカーの位置をあれこれ話し合っている。
ぼくは、それを横で聞きながら、前から言っていたことを改めて言ってみた。
「この一人ずつの机なくしてとっぱらって、丸テーブルとかソファとか置いて、フリーアドレスにするのどうですか?」
二人とも笑ってた。
現実味のない考えだと思って、話半分に聞いてる感じがビシバシ伝わってきた笑
いやいや、でも、ぼく結構真面目なんですけどね。
そりゃあ、予算のこととか、いろいろあるとは思う。
それは、わかる。
でも、だからって、職員室は「こういうものだ」とか「こうあるべきだ」とかそういうところからスタートするのって、全然わくわくしない。
せっかく職員室がガラッと変わるなんていう、なかなかない機会に恵まれているんだから、という気持ちが強い。
だったら、実現するかどうかとか、言ったから「絶対そうする!」ってんじゃなくて、もっと妄想ベースで考えるところからスタートしたらいいんじゃないのかなあと思うわけで。
自分達が毎日働く職場なわけで、そりゃあ居心地がいい場所の方がいいに決まってる。
でも、それって誰かに与えられるものじゃなくって、自分たちで作っていくもんだ。
当事者意識の有無は、職員室のレイアウトだけじゃなくて、それ以外の学校内のもろもろの事象に対する感覚にも影響すると思う。
「こういうのってどうかな?」
「こんな風にすれば、こんな動きが生まれるんじゃない?」
そんな対話ができれば、それぞれの価値観を理解するきっかけにもなるし、すごくいいと思う。
「なければならない」に大人も子どもも違和感を抱かなくなってしまったら、怖い。
まだまだ対話の余地はあるはずだから、諦めずにワクワクから出発して、自分たちの手で作った!って当事者感覚をみんなが持った職員室を作っていきたい。