小学校教員にょんの日々ログ

毎日の出来事や考え、思ったことなどとにかくアウトプット!

Rockin'Radio at 大阪城野音 114

土曜日、FM802主催の野外イベント「Rockin'Radio」に行ってきた。

今回で3回目の3回目となるこのイベント。

この日は、雲一つない晴天で、カンカン照り。

11時の開場から、ラストの20時ごろまで実に9時間近くの長丁場。

体力の消耗は避けられない。

…というわけで、チケット取る段階からそれを見越して、

後方の芝生自由エリアにしておいた。

この選択が全てだったと、今振り返って思う。

木陰で座ってくつろぎながら、ゆっくり音楽を楽しめたからだ。

日差しによる消耗は最低限に抑えることができた。

 

さて、イベントの方だが、今回参加したのには、

お目当てのアーティストが何組か出ていたからに他ならない。

マカロニえんぴつ、サイダーガール、THE BAWDIES、King Knuの4組だ。

全8組中半分の4組が見たいアーティスト。

打率5割はなかなかなので、即申し込んだ。

 

ここからはイベントの記録をダイジェストで。

O.A.の北海道出身バンドKARMAが終わって、

トップバッターは、いきなりお目当ての一つ、マカロニえんぴつ。

ボーカルのはっとりがリハでウルフルズのバンザイを歌っていたのには、

いきなりグッときた。

1.鳴らせ

2.レモンパイ

・MCで802DJのだいごさんが、イベントスタート時のMCでしゃべりすぎて、

 リハが押すと暴露。いやー、そのだいごさんのMC聞きたかった。

 802愛あふれるMCだった。

3.ブルーベリーナイツ

4.青春と一瞬

5.洗濯機と君とラジオ

・個人的に、この3~5曲目の流れがすっごい盛り上がった。

 特に「洗濯機と君とラジオ」聞けて、耳幸せ。

6.ハートロッカー

7.ミスターブルースカイ

・ラストの「ミスターブルースカイ」、文句なしの青空の下で聞くこの曲は、

 文句なしだった。

 

二番手は、teto。

予習ほぼゼロ。

とっても元気なバンド。

転げまわって、叫んで、命を振り絞って演奏してるような、

そんな印象を受けるバンドだった。

でも、すいません。

長丁場のこの日、ここで体力を消耗するわけにはいかず、

ご飯食べたり、ビール飲んだりしながら、

ぼーっとお耳のBGMにしてた。

 

三番手は、サイダーガール。

前に見たのは、バナナホールでのワンマン以来か。

入場の時のS.E.がサイダーのシュワシュワ音で涼しげ。

この日は、ドラムがいつものサポートドラマーじゃなくて、

久々に、マネージャーがドラムだったらしい。

マネージャー兼ドラム 笑。

そして、そんな紹介があったからか、

ドラムに目が行きがちなサイダガになった。

ドラムのマネさん、めちゃくちゃ楽しそうに演奏してて、

その光景がものすごく幸福感にあふれてた。

1.約束

2.パレット

3.化物

4.なまけもの

5.クローバー

6.エバーグリーン

7.メランコリー

・一曲目から「約束」でテンション上がった。

 夏感がすごいな。まだ五月半ばやのに。

 「なまけもの」のけだるさがすごく好み。

 6~7曲目の流れは、鉄板だった。

 久々に聞いたけど、「メランコリー」のメロディのキャッチーさは異常。

 

四番手は、ビッケブランカ

この日一番の発見は、このビッケブランカだろう。

こんなに、ライブが楽しいアーティストだったとは。

全くノーマークだった。

だが、ノーマークだからこそ、発見にあふれ、楽しかった。

これだけ、色を変えられるのかという表情豊かな曲たち。

MCを含め、いつの間にか観客まで巻き込んで

楽しませるエンターテインメント性。

あと、ほんっまに歌がうまい。

「普段のライブなんかだと、もっとどんどん曲つないで、MCもびしっとしてるんだけどね。今日はあれだね。だらっとしてるね、オレ。夏のせい?夏のせいだね。」

ってゆうてたけども、その普段のライブとやらにも一度行ってみたいと思った。

何よりも、あまり生活の中に音楽を必要としないうちの奥さんが、

めちゃくちゃ楽しんでいた。

そういう人までも楽しませられるってすごいなって思う。

奥さんへの音楽へのスタンスを分かっているだけに、強く思った。

この感じはあれだ、レキシの池ちゃんに似てる。

奥さんの反応が、レキシのライブ行った時のそれに似てるから。

 

1.ウララ

2.natural woman

3.broken

4.さよならに来ました

5.lucky ending

6.夏の夢

・リハの時、スズメバチから逃げ回ってて、吹いた。

 「broken」のラップパートが早口すぎて、本人言いきれず、

 まさかの仕切り直し。吹いた。でも、めちゃくちゃカッコイイ歌。

 ハロウィン感?ドラキュラ感?アダムスファミリー?のイメージ。

 だれかこの感じわかりませんか?(語彙力の欠如 笑)

 「夏の夢」、たまらなくこの日のこの時間帯にぴったりだった。

 ケツメイシの「夏の思い出」をほうふつとさせるサウンド

 

ここから後半戦。

五番手は、Yogee New Waves。

4月に言った「SLOW DAYS」にも出演していたけど、

あまりの寒さに途中リタイアして、見ることができなかったから、

この日見ることができて良かった。

少し日が傾き始めて、この時間帯にヨギーを持ってきた主催者は、

本当に素晴らしい。ナイス采配。

どこからか風も吹き始め、ヨギーが演奏する曲たちを

一層引き立てていたように感じた。

 

1.summer

2.good night station

3.CAN YOU FEEL IT

4.bluemin'days

5.sunset town

6.climax night

・「初夏から夏にかけて、昼間から夕方にかけて野外で、

 ビールを飲みながら聞く最高の音楽」に認定です。

 ものっすごく心地いい。昼からぶっ通しではしゃいだ体に

 とっても優しい音楽たち。

 心なしか、芝生エリアのお客さんたちも

 みんないい意味で寝てしまってる率高かった。

 私も、ヨギーでだいぶビール進みました。

 生「bluemin'days」聞けて良かった。

 

六番手はsaucy dog。

こちらも予習はほぼゼロ。

「いつか」だけかな、知ってたのは。

すごい人気やった。

ボーカルの子、線細いのに、よう声出るなあ。

エモい声。気持ちが乗りやすい声って感じ。

1.good-bye

2.煙

3.?(わからへん)

4.真昼の月

5.ゴーストバスター

6.いつか

・やっぱり「いつか」は良かったなあ。

 ボーっと立ち尽くして聞いてた。

 聞いてる人をその曲の主人公にしてしまうような力が強い曲。

 

七番手は、THE BAWDIES

個人的にトリやと思ってたから面食らった。

やはり最近のKing Knu人気はそんだけすごいってことか。

最後に、みんなで「ワッショーイ!」ってやりたかった気もするけど、

まあ、いいか。

何か久々に見たTHE BAWDIESは、めちゃくちゃパワーアップしてた。

リハから「ちょっと試食してもらってもいいですか?」ってロイ。

最高かよ。「NO WAY」と「SHAKE IT BABY」やってくれた。

曲への入り方とかもなんか昔より凝ってた。

名探偵コナンをパロった小芝居、笑った。

もう「HOT DOG」やるんわかったから、はよやりぃな!

ってツッコみそうになるのをこらえながら、楽しんだ。

でも、やっぱシンプルで楽しくって、踊れて、笑えて、

そういう力強さが健在で、とても元気をもらえた。

 

1.IT'S TOO LATE

2.SING YOUR SONG

3.FEELIN' FREE

4.HOT DOG

5.YOU GATTA DANCE

6.JUST BE COOL

7.KEEP ON ROCKIN'

 

多分この日一番はしゃいだ。踊った。飛び跳ねた。

ごちゃごちゃ記録すんのも、「いいやん!」ってなっちゃう。

ただただ楽しい。シンプルにそれに尽きる。

 

そして、この日の最後は、King Knu。

オーラと言うか、会場の雰囲気もそれまでと違った。

会場全体が固唾をのんで、その登場を待っているような。

S.E.のsympa 1で登場したメンバーは、ただならぬオーラをまとってた。

会場中の期待を一身に背負って、それでも淡々としてるような、

それでいて、今にも爆発しそうな衝動をギリギリまでため込んでいるような、

そんな雰囲気。

 

1.Slumberland

2.sorrows

3.Vinyl

4.白日

5.Flash!!

6.prayerX

7.Tokyo Rendez-Vous

E.N.サマーレインダイバー

 

はい、圧巻でした。

すごい。演奏力の高さも尋常じゃないし、

聴くものを圧倒する曲たち。

生で「白日」「prayerX」聞けて、幸せ。

あっという間に終わってしまった。

時間の感覚がおかしい。

それだけ聞き入ってしまってたということ。

出だしの「Slumberland」で、鳥肌がブワァッと立った。

彼らがトリであることを、その演奏で強制的に納得させられた。

そりゃトリになるわ。

 

というわけで、大満足のRockin' Radioだった。

どれだけ大満足かと言うと、

一人で缶ビールを9缶開けてしまうくらい。

でも、全然酔うことなく、

酒でなく、音楽の方が、

酔わせる力が強いということが証明された一日だった。

外食 with 両親。 113

ゴールデンウィーク、また空いてる日教えてな。」

 

母親からそう連絡があったのは、4月半ばのこと。

予定を調整して返事をし、夕食は5月3日に決まった。

おごってくれるらしい。

あちこち旅行に行ったお土産も渡さなければいけなかったので、

ひとまず、車で実家に寄って、

それから4人でバスに乗って、枚方市駅へ向かった。

予約してくれた店は、T-SITEの8階にあるイタリアンの店。

何度か8階には行ったことがあったが、その店は初めてだった。

「一緒に行くまで行かんといてや。」

母に、そうくぎを刺されていたこともある。

 

5時半からと少し早めの予約時刻だったが、きちんとお腹は空かせてきた。

店員に案内されて、店奥の角の席へ座った。

外には、少し強い風が吹いていた。

ひょっとすると、8階という高さもあるかもしれない。

テラス席で私たちより先にBBQをしいていた客の髪の毛が、

風に揺れていた。

 

外はまだ明るく、「日もずいぶん長くなったなあ。」と

季節の変化を感じる穏やかな夕暮れどき。

 

「もっとあっちの方の席の方が、眺め良かったかもなあ。」

母はそう言っていたが、十分いい眺めである。

市駅近辺でもひと際高いT-SITE。

周りを邪魔する高層ビルもほとんどない。

北の方には、淀川をはさんでその奥深く、

北摂山地の山々が横たわる姿がくっきりと見える。

 

ファーストドリンクをオーダーし、乾杯。

アヒージョやバーニャカウダ、生ハムなどを頼み、

それらをつまみにアルコールを飲みながら、会話を楽しんだ。

 

仕事の話、本の話、音楽の話、日常生活の話…。

話は尽きない。

結婚して実家を出て、もう8年目になる。

両親と会うのも、年に10回あるかないかぐらいだろうか。

年末年始や盆以外に、こうしてたまに一緒にご飯を食べる。

とても楽しい。

本もたくさん読んできたし、

いろいろな経験もしてきた。

さまざまな人にも出会ったし、

新しい世界も見てきた。

それでも、両親と会って話をすると、

すごく学ぶことが多い。

人として、

人生の先輩として、

先輩夫婦として。

両親が話すことは、

両親がその人生をかけて経験してきたことのエッセンスだ。

それは二人というフィルターを通して、表に出てくる。

二人は、当然この世に二人しかいない。

だから、そのフィルターを通して語られることは、

世界にここにしか存在しない。

肉親であり、先輩であり、そんな属性は唯一無二だ。

それは、どこの親にも当てはまることなのかもしれないが、

少なくとも私にとっては、それだけ価値のあることだ。

だがら、話していると、時間があっという間に過ぎていく。

 

この日も、気付けば日もすっかり落ち、二時間が経過しようとしていた。

まだまだ話したりないのは、私たちだけではなかった。

両親もそろって、

「場所変えてもう一軒行こうか。」と提案した。

その誘いを快諾し、店を出た。

 

行きと同じエスカレーターを今度は下っていく。

3階に着いたところで父が言う。

「あ、ちょっとええか。ロッキンオン買わなあかんねん。」

父は、昔バンドをやっていた。

音楽にはうるさい。

いまだに、たまに思い出したかのように、

LINEにYouTubeのURLだけ送られてきて、

開いてみると、おすすめのバンドだったなんてこともある。

そんな父が言う。

「ロッキンオン買わなあかんねん。」

一体、何をそんなに買いたい衝動に突き動かされているというのか。

たしかロッキンオンを定期購読しているようなことはなかったはずだ。

とすると、今月号の特集めあてか…?

3階でロッキンオン探しを手伝ったが、見当たらない。

しばらく探して、思い出した。

音楽系雑誌は、全て2階のレンタルコーナーに置かれていた。

そのことを父に伝え、2階へ向かう。

エスカレーターを降りて、右手を見ると、あった。

奥の雑誌コーナーの下段にロッキンオンジャパンは売られていた。

一足早く、その前にたどり着いた私は、表紙を見て悟った。

「ああ、それで買いたかったんか。」

ロッキンオンジャパンの今月号の表紙には、

欅坂46の不動のセンター、平手友梨奈のドアップが写っていたからだ。

父は、欅坂46にぞっこんだ。

特に、センター平手友梨奈の大ファンで、

実家に行くと、「てちてち」とうるさい。

そりゃあ、買いたいわけである。

「今月号には、てちのな、これまでの生い立ちとかが載ってんねん。」

ロッキンオンジャパンやで!?その表紙がてちやで!?買うやろ!」

大層な熱の入りようである。

前言を一部撤回させてもらう。

両親と会って話をすると、とても学ぶことが多い。

ただ、唯一、父が欅坂46について話すときは、

たいてい右から左に聞き流している。

いや、欅坂46が悪いわけでは断じてない。

むしろ好きだ。曲が好きだ。

でも、父ほどの熱量は持ち合わせていない。

それだけだ。

父はロッキンオンジャパンを買って、満足げな表情だ。

欅坂46の熱の入った話を聞くのはごめんだが、

そんな満足げな父の顔を見るのは悪くない。

 

そして、我が家恒例、二軒目と言えば。

 

もちろんカラオケである。

これは、大体毎回母発信である。

飲むと歌いたくなるようだ。

「ようだ」と言っているが、私もそのDNAは濃く受け継いでいる。

キャッチのお兄さんが声をかけてきて、渡りに船状態。

二つ返事で、ジャンカラへ向かった。

途中、「料金って10円ですか?」と、

父と二人でキャッチのお兄さんに絡みまくった。

あの時のお兄さん、ごめんなさい。

ジャンカラに着くと、受付で2時間利用の旨を伝え、

必要な情報やドリンクのオーダーをした。

さあ、部屋に向かおうかと受付を終わる寸前、父が言った。

 

「この機種って、King Gnuの白日って入ってる?」

 

 

なんで、今聞いた!?

 

ほんで、も一つ。

 

 

歌えんのか!?

 

びっくりするくらいいらん一言に笑うしかなかった。

絶対歌われへんやん。

どの角度からゆうてんねん。

大人しく、おやじギャグだけゆうてたらええものを、

たまにこうして

「ボケなのか、本気なのか、

いや、どっちの意図で発せられたにせよ、

周り困るけどね!」的な発言をするのが、父である。

 

ちょいちょいひっかかって、

スムーズとは言えない受付をようやく済ませ、

部屋に入った。

そこから約2時間、歌いまくった。

ハイライトは色々とあるが、

それら一つずつについて、詳しく書くと、

多分1万字くらいになるし、

そもそもそんな体力はないし、

明日から仕事やし、

ってなわけで、ダイジェストで簡単に見出しでまとめるとする。

 

・父の欅坂46「ガラスを割れ」、恐怖の「僕は嫌だ!」

・母、歌えないエドシーランの「Shape Of You」を入れる強心臓

吉幾三の「酒よ」の本人映像フィギュア説

・息子の点数を越えられない父

・歌う母の後頭部を触りまくって邪魔する父

 

こうして2時間たっぷりと歌い倒して、この日は実家に泊まった。

翌日朝ご飯を食べて、家に帰った。

 

次はいつだろう。

夏頃だろうか。

次のカラオケでは、父が「白日」を歌う姿を楽しみにしておこう。

ゴールデンウィークにまた一ついい思い出ができた。

16冊目「フーガはユーガ」 112

今年度16冊目の読了はこちら。

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「フーガはユーガ/伊坂幸太郎

伊坂幸太郎作品は、デビュー作から欠かさず読んでいる。

やっぱりうまいなあと思う。

伊坂さんの伏線の回収は本当に見事。

今回も物語序盤からちりばめられた伏線の数々が、

物語後半に向かうにつれ、きれいに回収されていく。

回収されるだけではなく、その伏線が物語の推進力を上げていく。

そして、プロット。

ずっと物語の全体像だと思って読み進めていたものが、

実はさらに大きな物語の一部分でしかなくて、

読み進めると、少しずつ物語の全体像が明らかになっていく、

その感じがたまらなく楽しい。

一級のエンターテインメント作品だなあと思う。

 

今回の作品は、ある双子の物語である。

タイトルにもあるように、風我と優我という名前の双子である。

そして、これも表紙に書かれているのだが、

「TWINS TELEPORT TALE」

そう、双子の入れ替わりの話である。

しかし、その入れ替わりは、ある特別な条件下で、

限定的に、そして、強制的に起こる。

これが、双子の意思で自由に何度もできるとなると、

物語の魅力は半減してしまうだろう。

このあたりの設定の匙加減が絶妙である。

そして、この設定に関わるようなエピソードが作中に出てくるのだが、

その場面がかなり気に入っている。

 

ひょんなことから、捨てられそうになっていた

カードゲームの雑魚カードを手に入れる主人公。

その雑魚カードが自身の人生と重なって見えた主人公は、

ゲームショップの店員にカードゲームのやり方を教えてもらい、

その雑魚カードを使って、対戦相手に勝利するまでになる。

「雑魚カードも他のカードとの組み合わせや使い方によって、役に立つ。」

そんなセリフを主人公が言う。

そんな場面だ。

 

このセリフは、そのままこの作品の構造を表している。

風我と優我が、「雑魚カード」なのである。

それ単体では、物語の中で展開を変えるような、

運命に抗えるような力を持っていない。

しかし、そこは「組み合わせ」である。

「使い方」である。

まさに、そうした工夫によって、

自分たちを翻弄する運命に、人生に抗おうとするのである。

 

幼少期からの悲惨な生い立ちによって、

人生をあきらめているかに見える風我と優我。

けれど、物語の様々な場面で、そんな自分たちの人生を

どこかで挽回したいと純粋に思っていたりする。

それは、表情や言葉にわかりやすい形で出たりはしない。

けれど、ささやかながら、運命に抵抗しようとする風我と優我。

しかし、そんなささやかな抵抗をあざ笑うかのように、

物語は悪い方向へ進んでいく。

それでも抗い続ける姿がせつない。

そして、二人にとってベストとは言えない結末を迎える。

ここまで書くと、「なんだ、バッドエンドなのか。」

と思われるかもしれないが、そういうわけでもない。

そこもまた伊坂作品のいいところかもしれない。

いつも必ず少しは、

救いが、

未来が、

希望が残されている。

ベストではないが、そのささやかな抗いで、

確かに二人は運命を変えて見せたのだ。

 

そのラストがとても胸を締め付ける。

瀬戸内国際芸術祭(おまけ) 111

日芸術祭を楽しみつくし、

歩き疲れたので、

あわよくばここでホテル取ってゆっくり寝たい。

 

そんな私たちの願いをかなえてくれた岡山国際ホテル。

何度だって言おう。

岡山国際ホテル!!

 

ホテルまでは、車で40分ほど。

40分なぞなんのその!

今から4時間かけて深夜に大阪に到着することを考えれば、

天国も天国。

宇野港からナビをセットし、意気揚々とホテルに向かった。

時刻は8時を少し過ぎたところ。

まっすぐな国道をひたすら北上する。

が、あたりは真っ暗で、明かりもまばら。

8時でこれ!?と多少不安になったのは、

大阪に暮らしていれば仕方のないことかもしれない。

本当にこっちで道はあっているのか。

街の暗さは、見知らぬ土地への不安も手伝って、

心の中にも、その暗さをじわじわと広げてくるような感覚があった。

そんな中、ふと気づいた。

白のエスティマが、宇野港からここまでずっと前を走っているのだ。

何だか、私たちを先導してくれているようで勝手に心強さを覚えた。

その後も、幾度かの右折・左折にも、変わらず、

私たちの前を走る白のエスティマ

それから、しばらく走っていると、白のエスティマが失速。

このまま後ろを走っていると、チェックインに間に合わないかもしれない、

そう思った私たちは、車線を変え、白のエスティマに別れを告げることに。

ありがとう、エスティマ

ここまで私たちを導いてくれて。(勘違い・妄想甚だしい)

勝手に親近感がわいていたエスティマさんとさよならして、

ナビに従い、さらに国道を走らせた。

一旦は、飲食店や24時間営業のスーパーなどが立ち並び、

それらしい賑わいを見せていた国道だったが、

少しすると、その賑わいももとの暗闇へ。

そして、そんな国道を右折して、細道に入った途端。

真っ暗。

本当に、この右折から先だけ世界が違うような、

そんな暗さ。

また一気に心細さがこみあげてきた。

本当にこれで合っているのか?

ゆるゆるとスピードを落としながら、ナビに従って先を進んだ。

そのうち、周りを走っていた車もなくなり、

いや、一台だけ後ろからハイビームでついてくる車が。

何となく、バックミラーでその姿を確認して、驚いた。

 

白のエスティマ!!

 

さっき別れたはずじゃあ…。

奥さんと二人でうれしびっくりだった。

しかし、その驚きは徐々に恐怖に変わっていく。

 

道はどんどん細く、暗くなっていく。

そして、突然勾配が急になった。

曲がりくねった道を慎重に進める。

道の両サイドを目を凝らしてみて、悲鳴を上げそうになった。

辺り一帯、墓地だったのだ。

おびただしい数の墓石。

さすがに怖かった。

ホテルらしき姿は進む道に先に一向に見えてこない。

周りは墓地。

そして、それに輪をかけて恐怖を倍増させたのが、

後ろからぴったりついてくる白のエスティマ

本当にこのナビは、ホテルまで導いてくれているのかも怪しく思えてくる。

しかし、Uターンできるほどの道幅もない。

交差点はおろか、T字路すら。

恐怖の中、前に進むしか選択肢はないのだった。

 

恐怖に耐えながら、車を走らせること10分。

墓地を抜けた森の先に、岡山国際ホテルはその姿を現した。

私たちは安堵のため息をつき、

ホテルの駐車場へ車を停車させた。

白のエスティマは、なんと同じくホテルの駐車場へ停車した。

ホテルの入口へ向かう際、ちらっとエスティマの方を確認した。

どっからどう見ても家族旅行の運転手で疲れているお父さんだった。

全ては私たちの勘違い、妄想。

 

ま、現実なんてそんなもんか。

そんなもんぐらいがちょうどいいや。

 

ホテルのチェックインを済ませると、

今宵宿が確保できた喜びで、幾分か体力が回復した。(気のせい)

そして、奥さんと二人、晩御飯を食べるため、車を走らせ、

岡山駅周辺へと繰り出した。

ここまでくるとさすがの賑わい。

大阪で言うところの道頓堀みたいな感じ。

その中の一軒を見つけて入り、

岡山の海の幸・山の幸を堪能した。

夕食前には、予想外の2泊目で、

足りていなかった日用品をドンキで補充。

ぬかりなし!

ホテルに帰ってきてからは、部屋で二次会をし始めたが、

いつの間にか寝ていた。

やはり疲れは蓄積していたようだ。

 

翌朝、起きて準備を済ませて、大阪へと帰った。

帰ってから体がだるく、寒気・節々の痛みと、

これもう完全に風邪やん!!って症状オンパレードだったので、

すぐに寝た。

案の定、38度台の熱が出た。

が、次の日には平熱に戻っていた。

 

予想外連発で行き当たりばったりの旅だったが、

念願かなって瀬戸内国際芸術祭に行くことができて、

いい10連休前半になった。

 

次は、今回いけなかった島にも行ってみたい。

瀬戸内国際芸術祭③ 110

男木島を後にし、フェリーで高松港に戻ってきた後、

直島行きのチケットを買いに行きました。

直島は、今回訪れる島の中では一番大きい!

その情報だけは知っていたので、

もちろん、車ごとフェリーへ。(毎回やないか)

約40分かけて、直島に到着しました。

女木島、男木島と違い、やはり大きく、

そして、この瀬戸内国際芸術祭の中心となる島だけあって、

人の数も車の数も多かったです。

賑わいも今回の旅では一番でした。

直島では、フェリーに乗せてきた車がようやく本領を発揮しました。

車であちこち回りつつ、停めて歩いて、

色々と見て回ることができました。

 

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まずは、腹ごしらえ(笑)結構待ったけど、待った甲斐ありました!

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空き缶アート

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これ図工の授業とかでやったら面白いんちゃうかなあ。

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これ、まさかのバスの停留所!!オシャレ~!

中に入ってたら、雨でもへっちゃらやし、いいですよね~!

ぼーっとしてたら、バス来たの見過ごして、

乗り過ごしてしまいそうでもあるけど(笑)

 

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中はシンプルな木組み。泡に包まれたみたいでした。

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男木島、女木島と同じく直島にも絶景がたくさんありました。

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メッセージ性の強いごみ箱。

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桜の迷宮/安藤忠雄 作  咲いてたらもっと迷宮感出たんやろうなあ。

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有名なカボチャのやつ~!

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個人的に今回すごく惹かれた作品の一つ。

中は、一枚のガラスで二つの半円形の部屋に仕切られてるんですが、

こちら側の姿が、ガラスをはさんだ向こう側の実像の横に、虚像(鏡像)として、

映ってさも、二人が横に並んでいるようになっているんです。

これを、逆から同じことを同時にすると、

こっち側が実像で、ガラスに映し出されたあちら側が虚像で…。

現実と幻が入れ替わるような、その境があいまいになるような、

不思議な魅力に何枚も写真を撮ってしまいました。

 

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奥さん実像、ぼく虚像。でも横並びの不思議。

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そりゃあやりますよ、あったら。こんなん前フリですやん。

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ベネッセミュージアム内のテラスのようなところからの眺め。

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このでっかい鉄の板みたいなの、すごく軽くて、指で押したらスーッと傾くんです!

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赤カボチャでもパシャリ!

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I♡湯。現役の銭湯。いいですね~、FUNKYで!

最後の最後まで直島を満喫しました。

で、20時ごろのフェリーで、岡山の宇野港へ向かいました。

宇野港へ到着して、

さあて今から大阪へ帰るのかあ。

と暗澹たる気持ちになっていたところ、

気付けば、どこか空いているホテルはないだろうかと検索していました。

しかし、今回ばかりはどこを検索しても満室満室満室…。

諦めかけたその時、奥さんが奇跡を起こします。

一部屋だけ空きあるって!!

なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!?

それどこ!?

 

岡山国際ホテル!!!

 

速攻で予約(笑)

まさかの2泊目に突入したのでした。

瀬戸内国際芸術祭② 109

前日急遽宿が取れたことによって、

続行が決まった瀬戸内国際芸術祭巡り。

翌日は、朝から精力的に動き回りました。

まず、朝市で向かったのは、男木島。

女木島と対をなす島です。

男木島よりも小さい島でしたが、

先の予定がはっきりと立っていないこともあり、

またもや車ごとフェリーに乗り込みました。

(学習しない二人)

さて、ここからはまた写真を中心に進めていきます。

 

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港に着くと、いきなり私たちを出迎えた奇妙な建物(案内所でした)

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これは作品ではありません。でもなんだかすごく作品ぽくて、つい。

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歩く箱舟。どこへ向かうのか。何のために。不思議な引力。

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民家前の猫ちゃん。男木島は猫の島でもある。

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きつい坂を上ると、眼下に広がる絶景。

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豊玉姫神社からの眺め

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壁プロジェクトと男木島の街並み

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一面幾何学模様!目が回りそう!

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寄せては返す波のような花を陶器で

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島の段々に連なる民家。これ自体、すごく芸術作品みたいだって思いました。

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巨大タコつぼ。子どもたちの遊び場になっていました。

いやあ、楽しかったです。

楽しみ方は人それぞれで、

それがすごく雰囲気として漂っているなあと感じました。

だから、自分なりの受け止め方で、一つ一つの作品を楽しめました。

 

一旦、フェリーに乗り、高松へ帰り、

改めて別のフェリーで、次は本命、直島へ向かいました。