小学校教員にょんの日々ログ

毎日の出来事や考え、思ったことなどとにかくアウトプット!

収まらない思い。 129

宿泊学習が迫ってきた。

付き添いの先生方との打ち合わせや、旅行代理店、

宿舎の方との連絡などで忙しい日々を送っている。

子どもたちの方も、ほぼ全てを決め終え、

キャンプファイヤーの練習も佳境に入った。

 

学年で仕事分担をしてるのだが、

私の担当の一つに、バスレクがある。

文字通り、行き帰りのバスの車内で、

子どもたちが楽しむゲームを実行委員と考え、

準備をする仕事だ。

今回、することに決まったバスレクの一つに「カラオケ」があった。

CD音源を流して、車内に二本あるマイクを回しながら、

みんなで歌うのだ。

実行委員が各クラスから歌いたい曲のリクエストもとり、

それを集計して、みんなで歌えそうな曲を選別し、

カラオケ曲リストを作成した。

せっかくなので、歌詞カードも用意しようということになり、

冊子作りは子どもたちに任せるのだが、

さすがに歌詞のデータ化は、時間がかかるので、

私がパソコンで準備することにした。

 

今日の放課後、ひたすらその仕事をしていた。

歌詞カードの仕様はB5サイズで横向き2段組み。

半分に折って、ホッチキスで閉じると本のようになる。

そのスタイルを死守したい思いから、

1曲分の歌詞をB5一枚に収めることにした。

歌詞の多い・少ないによって、

フォントサイズが多少変わるが、やむを得まい。

フォントサイズを一定にすると、ページ数が膨大になってしまい、

冊子作りが困難を極めるからである。

 

一曲ずつ歌詞をコピーし、ワードに貼り付け、

フォントサイズを調整して、B5サイズに収めていく。

作業は、順調に進んだ。

…そう、あの曲がくるまでは…。

 

ようやくゴールが見えてきたところで、

TWICEの「T.T」の歌詞カード化に取り掛かった。

うー…、この曲なかなか歌詞長いやんけ。

今までにない長さに、B5規定を守れるか不安を感じた。

が、その不安は見事的中するのであった。

B5三枚分…。

ぐっ、フォント18では無理もないか。

私は、フォントを14まで下げた。

そして、一行に入る字数を大幅に増やし、

行数の削減を狙った。

この狙いは一定功を奏した。

かなりの行数削減に成功。

…が、しかし…、

まだB5一枚サイズにはなっていない。

カタカナを半角にしたり、

一行の字数をギリギリまで増やしたり、

涙ぐましい努力を続けたが、

なかなかB5一枚の壁を越えることはままならなかった。

 

私は、頭を抱えた。

くそっ、いったいどうすれば、B5一枚に収められるというんだ。

解決策はすでに頭に浮かんでいた。

フォントを小さくすることだ。

しかし、それは問題の解決にはなるが、

一方で、歌詞カードとしての機能を低下させるという、

諸刃の剣であった。

フォントサイズを小さくすると、単純に見にくいからだ。

見にくい歌詞カードに、果たして歌詞カードとしての価値があるのだろうか。

私は、悩んだ。

しかし、ここまで来たからには、諦めるのは納得できない。

とことんまでトライ&エラーだ!

私は、あの手この手で、「B5一枚に収め、かつ、見やすい」を目指し、

試行錯誤を繰り返した。

 

しかし、だめだった。

もう私が思いつく手はすべて試し切った。

しかし、TTは一向にB5一枚に収まってくれない。

そんな時、私の目にTTの歌詞の一部が飛び込んできた。

 

 

 

「気分逆撫で イライラで 爆発しそう」

 

 

 

それ、今のワシやないかーーーーー!!

それTWICEやのうて、わし、NYONサイドのセリフや!!!!!

 

 

 

―それから30分後。

私は、仕上がった歌詞カードを学年分印刷していた。

「ふう、何とか今日中に片が付いて良かった。」

そんな思いで印刷を続ける私の前に、

規則的なリズムで、印刷機から吐き出される歌詞カード。

そこには、T.Tの歌詞が…。

 

 

 

 

フォントサイズ11。

 

 

 

 

 

あきらめましたーーーーーっ!!!

 

 

この歌に関しては、

 

「みんな、当日までに覚えてきて。」

 

そう一言付け加えようと思います。