プレゼント? 128
今日の出来事。
「先生、これ作ってんけど、いらんからあげるわ。」
いやいや、自分がいらんもん人にあげる?笑
と思わなくもないが、ふと立ち止まる。
これをくれた男子は、外遊びが大好きで、
絶賛反抗期真っただ中のなかなか難しいお年頃。
で、急にこんなプレゼント。
ツンデレか。
こんなん、先生きゅんときてまうやないか。
どうもありがとう。
どうしてこれを私にくれることになったのか、
本当のところはわからないが、
彼との最近の関係をふり返って、
思い当たる節がないわけでもない。
そんなことに思いを馳せると、
とても心がほっこりする。
今日の出来事2
「先生、これ先生に似てない?あげる。」
「え、ありがとう。でも、ごめん…これ、先生と似てる…?」
「うん。」と二人の女子。
「先生って、軟体動物やっけ?こんな感じ?」
そう言って、口をたこの形にして、
もらった折り紙を顔の横に掲げてみせた。
「キャーッ!」と言って、逃げていく女子たち。
何やねん。
でも、これ作ってる時、
「先生にこれ渡したら、どんな反応するかな?」
ってニヤニヤしながら作ってたんやろうなあ。
そう思うと、こっちまでニヤニヤしてくる。
捨てられるわけもなく、机の中にしまった。
今日の出来事3
「先生、なんか適当に色々作ってたら、かかしになったからあげる。」
下の方に書いてある「カカシ」のアピールがかわいい。
これをカカシってわかってもらえるか自信なかったんかな。笑
しかし、なんか適当にカカシ以外のゴールを目指してて、
最終的にカカシにたどり着くって、子どもは本当にすごい。
私だったら絶対にこうはならない。
その発想力に感服する。
やわらかなその頭に嫉妬すら感じる。
くれた男子は、ちょっと恥ずかしそうだった。
ひょっとしたら、先の二つの出来事をどこかで見ていて、
「自分も」と思ってくれたのかもしれない。
とりあえず、田んぼ開墾しよかな。笑
何だか今日はプレゼントの多い日だった。
子どもたちのこんなちょっとしたことで、
心がすごく澄んでいく。
やわらかく、穏やかになる。
私は、子どもたちをそんな心にさせることができてるんだろうか。
担任と児童、ではなく、
人と人として、
お互いにそんな風に関わり合えたらなと思う一日だった。