小学校教員にょんの日々ログ

毎日の出来事や考え、思ったことなどとにかくアウトプット!

趣味の合う小学生。 131

先日、放課後の職員室での出来事である。

自分の机で仕事をしていると、

他学年のN先生が声をかけてきた。

「にょん先生、これ見てください。うちのクラスのA君の自主勉。」

そう言われて見てみると、そこには、土日の作文が書かれていた。

その中には、休日に家族でライブハウスへ行き、

日食なつこのライブを見てきたという内容が書かれていた。

A君は、中でも「水流のロック」が大好きで、

ドラムをたたいていたコマキもかっこよかったとのこと。

 

私は、その作文を読んで、大興奮してしまった。

それはなぜか。

そう、日食なつこの大ファンだからだ。

 

 

yamanyo.hatenablog.jp

 

こんなことをブログに書くくらい好きである。

興奮した私は、N先生に頼んで、A君の自主勉をコピーしてもらった。

読めば読むほど、うれしさがこみあげてくる。

まさか、小学生で同じ日食なつこ好きな子に出会うとは。

これは、何とか一緒に、音楽トークをしたいなあと思った。

しかし、A君との接点は、ほぼゼロ。

同じ学校にいるということぐらいだ。

そこで、私はA君に手紙を書くことにした。

このうれしさを、何とか彼に伝えたかった。

 

そして、便せん二枚に熱い思いを綴った。

 

Aくんへ

 

こんにちは!突然のお手紙、失礼します。

5年生の担任をしているにょん先生です。

…っていきなり手紙を送りつけてきて、何なんだ!?

ってびっくりさせたよね。ごめんね。

実は、少し前のことなんだけど、放課後、職員室で仕事をしている時に、

N先生がAくんの自主勉ノートを見せてくれたんだ。

そこには、Aくんが家族でライブハウスにライブを観に行ったことが

書いてあったんだ。

それを読んだらいてもたってもいられなくなって、

こうして手紙を書いています。

なぜなら、にょん先生も日食なつこが、大好きだからです。

ライブにも10回くらいは行ったかなあ。

そして、日食さんを好きになったきっかけは、

「水流のロック」という曲です。

そう、Aくんが一番好きと書いていたあの「水流のロック」です。

 

少し前の話になります。

先生は、当時tricotってバンドが大好きで(今も)、

よくライブにも行ってたんです。

その時、そのtricotでドラムをたたいてたのが…何を隠そう、

コマキだったのです。

そのあと、色々あってコマキは、バンドから脱退しました。

でも、コマキのドラムが大好きだった先生は、

彼がバンドをやめてからも、

インターネットでその動向を探っていたのです。

そしたら、ある日突然、Youtubeに「水流のロック」がアップされ、

「何ちゅうかっこよさじゃあああ!」とひとめぼれならぬ、

ひとぎきぼれしてしまったというわけです。

 

長々と自分の話ばかりしてごめんね。

でも、夢中で書いてしまうぐらいうれしかったんです。 

大好きな日食なつこの話が通じるAくんがいることを知って。

Aくんが行ったっていうライブハウスにも、

他のバンドや歌手のライブでよく行くから、

それもまたうれしくって。

Aくんの自主勉のおかげで、また日食なつこのアルバム、

全部聞き直したいなあって気持ちです。

また機会があれば、日食なつこトーク一緒にしたいです。

そしてすてきな音楽があったら、また教えてほしいです。

じゃあね、また学校で。

 

長い。

今見返して、思う。(もっと前に気付け。)

この手紙は、N先生に頼んで、A君に渡してもらった。

これ読んで、どんな顔してたんやろう、A君。

びっくりしたやろなあ。

んー、でも、大好きな音楽が同じってだけで、

こんな幸せな気持ちになれるなんて、

やっぱ音楽は偉大だ!

音楽に大人も子どももないなあ。

音楽の前では、みんな一人の人間。

どこまでいっても、対等。

 

もし、A君から何か反応があったら、また書きます。