遅刻のお詫び。256
昨日は、空きの遠足の下見に1年のA先生と行ってきた。
コロナのことや人数が少ないことなど、いろいろと考慮しなければいけないことがあり、行き先も二転三転しそうになったのだけれど、結局、最初に考えていた行き先に落ち着いた。
朝8時半。行き先の最寄り駅の前にあるコンビニに集合。
集合時刻より5分早く到着。
外の暑さは、8時半にして、すでにじっとしていられないくらい。
ヤンジャンでも読んで少し涼もうかとコンビニに入る。
雑誌コーナーに行くと、ヤンジャンがない。
あれ、発売日間違えたかな…?
と思ってコンビニを回ると、発見。
しかし、それはレジ前の平積み。
ああ、たまにある立ち読みできへんパターンのコンビニやったか。
あきらめて、朝ご飯にメロンパンと炭酸水を買って、外に出て食べる。
暑い…。
何でこんな日に、肩から胸にかけての部分が黒いTシャツをチョイスしてもうてん。
太陽の熱吸収してめちゃくちゃ暑い。
あほか、自分。
LINEを確認すると、「バイクのエンジンがかからなくなって、車に乗り換えたので10分ぐらい遅れます。すいません!」というメッセージが入っていた。
10分ぐらい全然いいのに。
「全然いいですよー。気を付けて来てくださいねー!」と返信。
それから少し待つと、A先生がやってきた。
ぼくの横まで来て、「すいませんでした!」と冗談半分、申し訳なさ半分といった感じで謝られた。
「いやいや、ほんま全然いいですよ~。お疲れ様です^^」
本心からそう言った。
A先生は、「ちょっとお茶だけ買ってきていいですか?!」と言って、コンビニに入っていった。
ぼくは、そんなA先生を「そんな慌てんでええのに~。」と笑いながら見ていた。
少ししたら、お茶を買ったA先生がコンビニから出てきた。
そして、ぼくのところへやってきて、
「にょん先生、遅くなってしまってすいません。これ、ちょっとなんですけど、どうぞ。」
そう言って、差し出されたのは、お菓子。
「えー、先生、そんなんわざわざ気ぃつかわんくてもええのに。ありがとう。」
「いやいや、集合時刻融通利かせてもらったのに、遅刻してしまって申し訳ないです。」
そんなやりとりを2ラリー半ぐらいした。
目的地までの順路を確認して、A先生は車に乗り込んだ。
ぼくは、バイク。次に会うのは目的地で。
A先生と別れて、もらったお菓子をじっくり見た。
それは、フリーズドライのイチゴのまわりを抹茶チョコでコーティングしたものだった。
うん。
おいしそう。
イチゴの酸味とチョコの甘味と。
うん。
ただ、この暑さね!!
今から屋外での下見ね!!
食べながら下見とかできへんから、自然とどっかに入れとくことになるよね。
持ってきた小さいカバンには入らないから、そうなると、これ、保管しとける場所はたった一つ。
そう!
メットイン!!!
ぼくは、このお菓子をおいしく頂くことをあきらめて、目的地の駐輪場で、お菓子をそっとメットインにしまった。
約2時間の下見を終えて、帰り際、メットインを開けて、恐る恐るお菓子を開封して中をのぞくと、きれいに溶けた緑色。
うん。
ですよね。