晴れ渡るだけが夜明けじゃないこと。 212
日食なつこ「少年少女ではなくなった」、
この曲が一か月前とは、また違った響きを持って心に刺さる。
備忘録も兼ねて、この一か月をふり返る。
☆11月16日…クラスのちからを生かすin大阪|クラスに働きかけるファシリテーションの視点
初めてPAJ(Project Adventure Japan)の学習会に参加した。
PAやりながら、それをふり返り、さらにそのふり返りのふり返りをするという貴重な体験だった。
「観察」の重要性をとても感じた一日だった。
このへんは、OODAループとつながるところもあるのかもしれない。知らんけど。
☆11月17日…エデュコレin関西
Demoの武田緑さん主催のイベント。
みん職で知って、興味があったから参加した。
Teacher Aideのじんぺーくん、みん職でお世話になっている薛さん、前日のPAJ学習会でたまたま知り合ったしろくまさん、LXCで知り合い、前日も一緒だったパーさんとお会いする。
桜丘中学校の西郷先生×箕面こどもの森学園の藤田さんの対談、すごく面白かった。
特に、西郷先生の話は、同じ公立の学校で働く身としてものすごく勇気をもらった。
「個人の力は、組織を超える」
あの言葉には震えた。
実際にご自身が実践を続けて、変え続けてきた人だからこその説得力があった。
そして、そこには、いつも真ん中に子どもたちがいた。
ぼくの真ん中に子どもたちはいるのか?
他にもたくさんのブースが出ていて、気になったところにちょこちょこ参加した。
『学び合い』大地の会、タチョナ、だっぴ、LITALICO、NPO法人JAEなど。
どれも刺激的で、話を聞きながら、今の学校の子どもたちにどんな形で取り入れることができるかとずっと考えていた。
少し見えた展望もあった。
ロールモデルトークでは、けテぶれ学習法発案者の葛原さんと初めてお会いする。
クラスで実践しているけテぶれについて、直接質問できる貴重な経験だった。
てか、葛原さん、頭の回転速すぎて、しゃべるの速すぎて、昔お世話になった校長先生を思い出した。
マインドフルラーニング、ワークショップに参加した。
学習スタイル診断は、とても興味深かった。
多様性を認め合える教室を作っていくために、必要な視点だと感じた。
☆11月22日…赤い公園「YO-HO」ツアーat梅田TRAD
新体制後、初のツアーに参戦戦してきた。
渋滞で開始に少し遅れるも、聴きたかった「消えない」「Highway Cabriolet」「凛々爛々」を聞けて満足。
旧体制での曲もがっつりやってくれて、テンション上がる。
「カメレオン」、うれしかったなあ。
☆11月24日…とっくんzoom会①・関西教育フォーラムat京都大学吉田キャンパス・みん職BAR
朝から、風越のとっくんのzoom学習会に参加させてもらう。
初参加。
とっくんの昨年度の学級通信を見せてもらって、それについてあれこれと話した。
学級通信というものの在り方を考えさせられた時間だった。
「在り方」は常にアップデートされていいものだ。
というか、アップデートしていくべきだ、と最近のぼくは思う。
そんな考え方で臨んだことで、学ぶべきものが多かった。
もっともっと「自分」を通信に出していこうと背中を押してもらえた。
みん職のシューイチさんとすずさんと初めて会う。
鹿児島沖永良部島でフリースクールを立ち上げたざるさん、Tacher Aideのじんぺーさんとも会う。
トークテーマは、キャリア教育。
前田裕二の言葉一つ一つの説得力に圧倒される。
「異なること」の重要性は、スタディサプリの小宮山さんの「レア力で生きる」や藤原和博さんの「100万分の1の人材になるために」ともリンクする。
鈴木寛さんもキレッキレで、面白かった。
「政府や文科省が言い始めてるような言葉追っかけてたら、遅いんですよ。言葉として流行った時点でそれを後追いしてたって意味ない。」
自分で考えることの重要性を改めて突き付けられた気がした。
答えなんてどこにもない。
ご飯を食べて帰ってきてから、みん職BARに参加。
酔う。
あれは、無限にしゃべってしまうからいつ参加していつ終わるか、自分で決めて参加しないと、楽しくてずるずる参加してしまうなと反省。
12月1日…みん職読書会第二弾「授業ファシリテート入門」&とっくんzoom会②
著者の若松先生との読書会。朝六時開催。
今回は、前回よりは落ち着いてファシリテートできたかな。
やはり、ABD(アクティブブックダイアローグ)から、普通の読書会にスタイルを変えたのが大きい。
1時間という制約の中では、また今回の様に、読み進めるページ数が極端に少ない場合は、みんなでそれぞれ読む時間をとって、その後ディスカッションにした方が、シンプルに時間をたくさん取って、深められるなと思った。
その後、10時からとっくんzoom会②。
朝からどんだけ学ぶねん。
がっつり2時間半、この日のテーマはふり返り。
教師としての日々のふり返りの重要性を感じた。
ぼくも、こうしてブログでふり返ったりもしているわけだが、それって、結局はどこか外向きの文章なわけで、そこには、どうしたって書けないことや書きたくないことがある。
でも、本当に自分だけのふり返りになると、自分の本当の本当の内側と向き合うことになる。
それは、時として辛く苦しいことだけれど、でも、それを言語化することで頭の中で同じ思考がループすることがなくなるだろうし、そこからしか始められないことがきっとたくさんある。
ぼくも来年からふり返りをやってみようかなと思った。
きっと外に外に意識が向きがちな今の自分だからこそ、しっかり自分の内側と向き合う必要がある。
12月3日…みん職講座「世界の教育最前線 高橋一也先生」
ぼくがファシリテートを務めた。
高橋先生のPCの電源が途中で落ち、講師不在という緊急事態が起きて焦ったが、参加者のみなさんのおかげで、事なきを得た。
全員が主体的に参加しようという意識でいると、不測の事態が起きても、それぞれができることを考え、みんなで作り上げていくことができると実感。
当事者意識の大事さを痛感した。
そして様々な学校ができてきて、多様な選択肢ができつつある中で、公立の学校にどんな価値があるのか、どんな価値を再設定していくのか、とても考えさせられた。
一つ言えるのは、今のままでは、公立の学校の価値はどんどん下がっていく。
12月4日…校内研究授業(算数)
台形の面積の求め方について、自分の考えを友達に説明する本時。
『学び合い』を取り入れて、臨んだ。
がっつり準備をして、がっつりフルコースの授業を見せるのではなく、あくまで日々の授業改善に焦点を当てて取り組んだ。
授業後の討議会で頂いた数々の意見は、今の自分に足りないものを浮き彫りにしてくれた。
まだまだだ。
うれしかったのは、先生たちが「○○は明日から授業で取り入れられそう」と色々声をかけてくれたことだ。
それぞれの授業改善を進め、それが学校力の底上げにつながればいいな。
12月5日・6日・9日…個人懇談
研究授業の次の日から懇談て。
死ぬ。
しかし、10月ぐらいから成績表の所見もコツコツ書いていたので、大きなこともなく無事に終えることができた。
今日が最終日、がんばれ、自分。
12月8日…とっくんzoom会③
とっくんzoom会、新シリーズがスタートした。
今回からの3回は、リクエストに応えてくれて、「作家の時間」について。
名前は聞いたことがあって、興味もあったけど、実際、学習指導要領の中で、今のカリキュラムの中で、実践なんてできるのだろうかと疑問に思っていた。
そうした疑問に応えてくれて、自分でも実践できるきっかけになるような学習会になればいいなと思って参加した。
第一回の今回は、作家の時間ってそもそも何?ってところから出発した。
とてもわかりやすかった。
何よりも作家の時間を疑似的に体験できたのが大きかった。
書いている時の自分をふり返ることで、「書く」という行為の最中に、自分の中でどういうことが起きているのかを少しメタ認知することができた。
これは、そっくりそのままとはいかないまでも、子どもたちにも、子どもたちなりのぼくが感じたような内面の変化や思考が存在している可能性が高い。
やっぱりやってみるってすごく大事だなと思った。
やってみなければ、本当にわかったことにはならない事ってたくさんある。
次回からの第二回、第三回も楽しみだ。
あちこちに顔を出し、あわただしい日々だった。
充実している反面、自分が本当に大切にしてやっていきたい教育は何なのか、続けていきたい学びとは何なのか、とても悩んだ。
というか、悩んでいる。
きっと様々なものに触れて、経験して、学んで、自分の価値観やこれまでの生きざま、そうしたものが揺さぶられ続けているからなんだと思う。
新しいものを、ことを学ぶのは決して楽しい事ばかりではない。
今、そんなことを感じている。
そこには、比べてしまう自分がいたり、自分の未熟さや無力さに心が折れそうになったり、目を背けそうになったり。
まさに、オールドタイプな自分。
で、そのオールドタイプな自分を自覚させられて、またへこんで…。
その繰り返し。
でも、そんな自分と向き合うしかないし、そこから始める事しかできない。
ぼくは、ぼくだし、ぼくでしかない。
しばらく苦悩の日々は続きそうだけど、この苦悩の日々もいつかは笑える日がくると信じて。
晴れ渡るだけが夜明けじゃない、
かもしれないけど、夜明けであることに変わりはない。