小学校教員にょんの日々ログ

毎日の出来事や考え、思ったことなどとにかくアウトプット!

熱い想いに心動かされ、お返事! 137

前回の記事の続き。

 

yamanyo.hatenablog.jp

 

昨日、気合を入れて、便せんに向かい、

Aくんのお父さんとお母さんへ、そしてAくんへ、

お手紙のお返事を書いた。

頭の中に、「こう書こう!」というシナリオがあったわけではない。

ただ、あの熱いお手紙にあてられて、その勢いのまま、書いた。

正解か不正解かなんて、どうでもいい。

ただ、お手紙を受け取って、感じ取り、思ったことを言葉にするだけだ。

そこには、本当に教師と保護者という線引きでの計算はなかった。

それだけは、自信を持って言える。

ただただ、熱い想いに、同じか、それ以上の熱量で応えたい。

ただそれだけだった。

以下、お返事に書いたことを、ここに残しておく。

Aくんのお父さん、お母さん、こんにちは。

性懲りもなく、お手紙を書いてしまいました。

B家のみなさんの貴重な時間を奪ってしまい、誠に申し訳ありません。

ただ、あのような熱く、そしてステキなお手紙を頂戴し、

どうしてもお返事を書かずにはおれない自分がいまして、

その自分をごまかすことは難しいと判断し、

こうして手紙を書いています。

こうしてお返事を書きながら自分自身、どこが着地点になるか、

見当もついていないのですが、

とりあえず衝動のままに、思ったことを書かせて頂こうと思います。

(→なんて迷惑なんだ…。)

さて、本当に本っ当にステキなお手紙をありがとうございました。

いろいろお伝えしたいことがあるのですが、

まずはAくんのなんとうらやましいことか…!!

幼少の頃から、様々な音楽に触れる機会があるなんて、

最高に幸せなことだと思います。

実は、うちの父親も音楽が好きで、

私も小さい頃から、ローリン・ヒルやらジャミロクワイやら、

いろいろ聞かされて育ちました。

おかげで、高校生ぐらいまで音楽の趣味が合う子がいませんでした(笑)

でも、それを補って余りあるほど、音楽とともにある幸せを

もらってきたと思います。

今振り返ってもすごくありがたいことだったなあと思っています。

…というか、お父さん!失礼ですが、

お父さんは音楽ライターの方ですか!?

音楽への造詣の深さ、日食なつこの曲の豊かな解釈…、

もうお手紙が神々しくて、後光差している感が半端じゃなかったです。

お手紙を拝読し、「水流のロック」を聞き直してしまいました。

ここで、私もお父さんに便乗して、

「水流のロック」トークに花を咲かせてしまうと、

便せんの分厚さが、タウンページのようになってしまいそうなので、

控えておきます。

どこかで機会があれば、お話させて頂きたいものです。

お手紙の後半で、非常に重大な問いを投げかけて頂きました。

今回のお返事の主な目的が、

その問いに対する自分なりの答え(にもなっていない考えのようなもの)を

お伝えするというのが1つあります。

その問いが先生にとって"ロック"とは何ですか?でした。

お恥ずかしい話、自分にとっての"ロック"という存在について

考察したことがありませんでした。

なので、お父さんにとっての"ロック"を拝読し、

ただただ感心するばかりでした。

私は、あのお手紙にあったように、はっきりと言い切れるお父さん自体を

"ロック"そのもののように感じました。

そして、そんなお父さんの言葉で、確かに私の中の心に火が灯りました。

その火を頼りに、この手紙を書いています。

私にとっての"ロック"…。うーん、何だろう。

色々考えました。すると頭に色んな映像が浮かんできました。

職場からのバイクでの帰り道、

なぜだか泣きそうなぐらい空がきれいだったこと、

仕事がうまくいかず、死ぬほど悔しくて苦しくて叫びだしたかったこと、

卒業式で最高の笑顔を見せてくれた子どもたち、

高校時代、全力で挑んでも勝てなかったサッカーの全国予選、

大切な人との出会いや別れ。

そこには、自分が大切にしてきた、

大切にしている、

大切にしていきたいものがたくさんありました。

そこには、いつも音楽がありました。

私の頭の中で鳴り響いていました。

これまでたくさんの経験をして、昔の自分と今の自分の姿を比べると、

「変わったな」と思うことがあります。

たくさんあります。

でも、その根っこの大切なものは、案外変わってないものです。

今回、考えて見てそう思いました。

…で、自分にとっての"ロック"が見えてきたような気がします。

それは、

「変わらないために、変わることを恐れない」

ことかなという結論になりました。(今のところ)

私は今の仕事が大好きです。

ブラックだなんだって言われることも増えましたが、

大好きな気持ちが揺らいだことは1㎜だってありません。

でも時代は移ろい、教員に求められるものも変化し、

多様になってきています。

今までのやり方や考え方では歯が立たないこともたくさんあります。

だから変えるべきは変えて、自分が変わる。

でもそれは決して自分の大切にしたいものを曲げるわけではない。

自分の大切にしたいものを曲げないために変わる。

その姿勢こそが、私にとっての"ロック"です。

そんな私を、音楽はいつだって、鼓舞してくれて、

慰めてくれて、背中を押して、寄り添ってくれます。

…勢いのままに書いてしまいました。

全くもって相手意識の欠片もないお手紙、重ねて申し訳ありません。

でも、これが今の私の精一杯です。

お父さんのお手紙の中にあった「子どもたちと共に」、

私も大事にしてきた、これからも大事にしていたいことです。

このようなことを書く機会を与えて下さり、ありがとうございました。

校舎も違い、なかなか話す機会も見つけられないのですが、

Aくんとも、早く音楽トークをしてみたいものです。

長文、乱筆、失礼いたしました。ご容赦下さい。

                             敬具

                        令和元年 6月25日

                  エアコンの風強めのリビングにて

                              にょん

 

…ってなんて失礼なことを!!申し訳ありません、お母さん!!

好きな日食さんの曲のフレーズを書いて来て下さってたのに!!

「seasoning」も「ヒューマン」もめっちゃいいですよね♪

どっちの歌も大好きです。

ちなみにぼくは、

「立派な理想像描けた自分が夢そのものより愛おしいかい」

が好きです。

調子乗りそうになったら、自分への戒めに心に刻みます。

あと、「さあ掘り当てろよ最高に尖がった宝石を

ポケットに入る石ばっか集める毎日は楽しいかい?」

もすんごい好きです。

何か迷ったときは、このフレーズを思い出します。

「お前はポケットに入る石で満足してないか?

道は険しくても、最高の宝石は手に入れられんじゃないか?」って。

 

すいません、本っ当にダラダラ長くなってしまいました。

お父さん、お母さん、Aくん、本当にありがとうございました。

そして今後もよろしくお願いしますっ!!

 

って、長文の手紙を書いて、今日渡してもらった。

お返事として、正しかったのかどうかは、

今もってわからないまま。

でも、伝えることは大事だ。

あの熱量にはきちんと応えなければ!

応えたい!

そう思った。

人の熱は、感染するなあ。

でも、だからいい。

クラスでも、

子どもたちがお互いの心に火を灯し合って

内発的動機付けをして、高め合っていってほしい。

いや、そういうクラスの中で一人一人が輝けるように、

これからも最大限のサポートを続けたい。

そう思った。