「▲Sing well▲Tour」 39
大好きな日食なつこのライブに行ってきた。
ツアー初日atなんばHatch。
2019年1月9日にリリースされた2ndフルアルバム
「永久凍土」を引っさげてのツアーだ。
日食なつこを知ったのは、今から5年前。
当時(今も)、tricotというバンドが大好きで聞きまくっていた。
そのtricotのドラムだったkomaki♂がバンドを脱退した。
komaki♂のドラムが大好きだった私は、当時かなり衝撃を受けた。
ので、tricot脱退後も、komaki♂の動向をSNSなんかでチェックしていた。
そしたら、新しい動きがあって、ある日、Youtubeに一本の動画がアップされた。
それがこれ。
もう、かっこよすぎて、本気で呼吸を忘れた。
見終わって、心臓がバクバクだったのを覚えている。
そして、むさぼるように何度も繰り返し、見た。
komaki♂のドラムは、言わずもがなだが、
なんや、このストレートヘアーの姉ちゃんは!!
それが日食なつことの出会い。
そこからはどっぷり日食ワールドにはまって、
ライブにも足繁く通うようになった。
毎回ツアーもkomaki♂とのタッグで回っている。(最近はバンド編成も)
今回のアルバム「永久凍土」がまたとんでもない傑作。
1曲目の「vapor」から心をわしづかみにされた。
発売からちょうど一か月が絶つが、ほぼ毎日聞き込んだ。
聴けば聴くほど深みが増していく、そんな楽曲たち。
開演30分前に会場に到着。
一階の指定席に向かった。
八列目のど真ん中。すごくよく見える。うれしい。
18時。
ライブはスタートした。
セットリストは内緒でということなので、詳しくは言えないが、
スタートから度肝を抜かれた。
その曲一発目ですか…。はああああって感じ。(わからんわ)
日食なつこの歌は、心にまっすぐに刺さる。
この日の一曲目からやはり刺さった。
立て続けにあいさつ代わりの三曲。
軽いMCをはさんで、そこから怒涛の演奏演奏演奏。
今回のツアー、本編でのMCが極端に少ない。
本人も言っていたが、
「永久凍土」というコンセプトを全ての演出で表現しているように感じた。
そして、「今日はあなた方が思っている以上にボリューミーな夜になりますよ。」
と言ったその言葉に1ミリも嘘はなかった。
圧倒的な密度。
その密度そのものが、永久凍土の何千年、何万年も積み重ねられた時間を思わせた。
照明の演出も、徹底的なまでの「永久凍土」感。
日食なつこ本人も氷河なのかと思わせるような真っ白なワンピース。
全てが研ぎ澄まされていて、息をのんだ。
冬の日に吐く白い息。
身を切るような冷たさ。
静謐さ。
澄んだ空気。
春の到来をぐっと待ち続け、蓄えられるエネルギー。
そんなイメージが楽曲から押し寄せてきた。
「永久凍土」=「変わらない」ことの象徴のようなこの言葉。
それはきっと、
「大事にしたい自分のルーツを大事にしてくために変わることを恐れない」
そんな日食なつこの決意表明に思えた。