小学校教員にょんの日々ログ

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2冊目「どの子も輝く教室のつくり方」 245

今年度2冊目の読了本はこちら。

 

どの子も輝く教室のつくり方

どの子も輝く教室のつくり方

  • 作者:桑原 昌之
  • 発売日: 2020/03/12
  • メディア: 単行本
 

 

著者の桑原さんは、自身の「好き」と「経験」を掛け合わせて、スポーツマネジメント×イエナプランというかけ算で、現在、長野県で「学校法人茂来学園大日向小学校」で学校長を務めている。

公立小学校で勤める身として、自分だったら自分のリソースの何と何をかけ算するだろうと考えた。

そのためには、まず自分のリソースが何なのか、それを明確に把握しなければいけない。

 

現在、「メモの魔力」巻末付録の自己分析1000問に毎日20問ずつ答えて、それを記録しているが、それをヒントに自分のリソースが何なのか、改めて考えつくしたいと思った。

やはり「好き」をかけ算の中に入れ込むのは強いなと思う。

「やらされている」で生まれる力は「やりたい」の力にはどう頑張ったって勝てない。

 

子どもも同じだ。

いかに子どもたちの「やりたい」「好き」を原動力にして学習をデザインしていけるのか。そのために、自分の強みを最大限に活かせたらいい。

自己と向き合い続け、問い続けていかなければ、そういう教育はきっと実現できない。

 

問い続けていくときに、有効だと思ったのが、「事実→理想→行動」のサイクルを常に意識するということ。

いつも事実から理想とのギャップを把握し、そのギャップを埋めるための行動を起していくというもの。

これは、コーチングプロセスと同じ構造だ。

「事実」を見極めるためには、「観察する力」が必要。

理想とのギャップを把握するためには、「ビジョン」が必要。

そして、行動を起していくには「成長的マインドセット」が必要。

これまでに自分で学んできたことがつながっていく感覚があった。

自分自身のサイクルでも意識したいが、子どもたちとの日々のやりとりの中で実践を積んでいきたい。

 

「気軽にシェアする文化をありとあらゆる場面で設定しよう」というメッセージにははっとした。

自分に欠けている視点だと思ったからだ。

「文化」になるまでのシェアを意識することは、子どもたちの自己有用感やゆるやかな協同性につながり、それは安心・安全なクラスという居場所を作ることになる。

 

話し合いのサイクルに関しても、学びがあった。

これまで「個→グループ→全体」の流れで授業を組むことが多かった。

けれど、そもそも何のための「グループ」なのか?

何のための「全体」なのか?

そこを考えた時、最終的には、全て「個」に集約されていく必要があると感じた。

教育は、一人一人の成長のためにある。

だから、そこをないがしろにしてはいけない。

それは授業でも学級経営でも言えること。

そこを忘れてただ何となく入れる「グループワーク」や「全体共有」をなくして意識的になれるか。

自分は「全体→個」の流れの意識が薄いと思ったから気を付けていきたい。

 

また、自己開示に関して、子どもの前ではかなりできる方だと自覚してるが、職員室ではどうかと言われると、まだまだだなあと思った。

色々頭の中で考えてるアイデアがあってもそれを100%出すのをためらう自分がいる。

自分の持ってるものを出して「何一人で熱くなってるんやろう。」って思われやしないか、「ひけらかしてる」みたいに受け取られないか、そんなところを恐れているのかもしれない。

でも、それじゃあ、自分のことを信頼なんて本当の意味でしてはもらえない。

その葛藤を勇気を出して乗り越えていけるのか。

自分の課題の一つだ。