小学校教員にょんの日々ログ

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41冊目「あなたの授業が子どもと世界を変える エンパワーメントの力」 243

今年度(2019年度)最後、41冊目の読了本はこちら。

 

 amazonで注文したこの本が届いてから、貪るように読んだ。

「教師とは?」という問いは、この半年、自分の中をぐるぐると相変わらず回っている。

おそらくその問いに絶対的な答えはない。

なぜなら、時代が変われば求められる教師像も変わっていくから。

そんな教師に必要な力もこの先どう変化するかわからない。

でも、そんな中でも結構普遍的に大事で、理想だなあと思うことが、この本に書かれていた。

何より、この本を貪るように読んだぼくは、確実にこの本にエンパワーされた。

 

読み始めて、これまでの自分の授業をふり返った。

今まで本当の意味で子どもたちの興味関心を大事にして、授業を継続できたことがない。

そこには、大人側の都合がいつも見え隠れしていて、「時間がない」「カリキュラムが…」「本当に指導事項を網羅できるのか…」と何度思ったことか。

その時点で、子どもたちの本当の姿は、霞んで見えなくなる。

でも、この本を読んで、もし本当に一年間継続して、子どもたちの興味関心から出発した実践をやっていけたら、子どもたちはどんな変化を見せてくれるのか、そんなことを考えてワクワクしている自分がいた。

読んでて、共感できる部分が多かったのだけれど、「なんで共感できるのか?」考えてみると、「作家の時間」でやってるサイクルと重なることが多いからだと気付いた。

「作家の時間」でやっていることを、他の授業にも汎用的に拡張していったのが、この本に書かれてある授業のように思う!

そして、前回の『「未来の学び」をデザインする』を読んだときにも感じた「何かがつながりそうな感じ」はこの本でも継続的に感じていた。

この「何か」って、理論では得られないものじゃないのかなあ、そんな気がする。

実践を継続してその「実感」からでないと「何か」ははっきりと言語化できないんじゃないだろうか。

そのためには、子どもたちをどこまでもそのありのままの姿を「見る」ことができるかにかかってる。

そこにひたすらに真摯に向き合えるかどうか。

年始のエデュシークから、ずっとつながってること。

今年、一年かけて大事にしたいこと。

 

子どもたちの興味関心、トライ&エラーを本当に大事にしたとき、授業計画というもの(毎時間何をして、何を学ぶかを時間ごとに明確にしたもの)は、実は、その都度修正を求められて、逆にストレスフルな状況を生み出すのではないか。

もちろん、だからと言って、授業準備をする必要がないといっているわけではない。

ただ、その計画がこちら側の手にある以上、それはその時点ですでに子どもたちの手を離れてしまっているという当たり前の事実。

子どもたちの興味関心は、そこに合う子だけに生まれ、それ以外の子にとっては「やらされている」の域を出ない。

だから、オーナーシップを持てず、当事者意識のないまま、学習を「強いられる」ことになる。

授業計画を含めて、教室の中で、子どもたちをもっと「つくり手」にできないか、そんな視点での試行錯誤が、もっともっと必要なんだろうな。

そんな授業を考える上で、本書に出て来る「LAUNCH」というデザインサイクルは汎用性があっていいなあと思った。

これまで、国語で単元構想しての授業を研究してきたけれど、その土台は残しつつ、学習計画表を時系列の一方向なものでなくて、チェックリストを活かした「学びの地図」(ルートは自分で選べる!)として、子どもたちと作ることができたら、もっと自由にその子のペースで学べるのではないか。

 

つまり、教室にもっともっと「自己選択」と「自己決定」の場面を増やしていきたい!

それが子どもたち一人一人のオーナーシップを引き出し、どんどんエンパワーされた子どもたちは、自分の学びに主体的に関わっていくようになるんじゃないか。

自分の教室でどこまで実現できるか。

これも一歩ずつ。

小さく始めて、ふり返って、をぐるぐる回す。