見事なカウンター。 215
今日の給食中。
毎日ローテーションで各グループを回りながら給食を食べていて、今日は2班のところだった。
私の前には、A君がいる。
A君は、一度給食を食べ始めると、一切しゃべらない。
食べるのが遅くなるのが嫌なのだという。
ちょこちょこ話しかけてみるも、全く反応してくれず。
徹底している。
そんなちょっかいをかけていると、A君はさっさと食べ終わってしまった。
A君は給食を食べ終わると、必ずぼくのところに来る。
A「にょん先生、ぼくが食べてる時に話しかけんとって。」
私「えー。あかんの?ちょっとぐらいいいやんかー。」
A「あかん。食べるの遅くなるから。」
私「そうなん?ちょっとはしゃべりたいなあ。」
A「あかん。先生、そんなことしてたら、担任失格やで。見てほら、先生しゃべってたからまだ全然食べてへんやんか。」
私「そう?大おかずはこれおかわりしてるんやで?」
A「ううん。そんなん違う。他のやつは全部まだやんか。」
私「まあ、せやけど。まだ時間結構あるし、そんなめちゃくちゃ早く食べんでもええんちゃう?」
A「そうや!先生、三角食べちゃんとしいや!ちょっとおわん持ってるの一回置いて。」
私「えー、今良い感じに食べてたやん。これで十分やんー。」
A「いいから、一回置いて。ほら!」
私「はいはい、わかったわかった。これでいい。」
(おわんとお皿を三角形になるように配置するA君)
A「はい、できた。これでな、まず大おかず3口食べて。それからこっち1口食べて。」
私「なんで大おかずと小おかずでそんな口数にちがいあるん 笑?」
A「いいねん。早く!はい、大おかず3口食べて。そう。次、小おかず。そ…ちがう!何でまた大おかず食べるん。」
私「あ、ごめん。おいしかったからつい 笑。小おかずね。はいはい。」
A「そうそう、ほら!食べるの早くなってきたやん!!これからは三角食べか交互食べしたら早く食べれるで!な!」
A君とのやり取りが愛おしくって、楽しくって、ついついふざけてしまいました。
それを見て、周りの子どもたちもにこにこしてました。
(もぐもぐ)
A「そうそう、ほら!もう食べ終わりそうやん!
…で、先生教室暑い?暑くない?何度ぐらいやと思う?予想では?」
いやいや、むっちゃしゃべってくるやん。
あなた、しゃべりかけられたら食べられへんてゆうてませんでしたっけ 笑
まあ、あなたと私は違うけどね 笑
とっても豊かな時間だなあと幸せを感じました。
子どもたちとのこういうたわいないやり取りやおふざけを楽しむ心の余裕をいつも持っていたいものです。