小学校教員にょんの日々ログ

毎日の出来事や考え、思ったことなどとにかくアウトプット!

チャレンジ。 140

今年のクラスがスタートして、3か月。

あと1か月もしないうちに、夏休みに突入だ。

4月がスタートしたころに比べると、

ずいぶん、「自分たちの」クラスだという意識が育ってきたように思う。

あちこちで、勝手に「〇〇グランプリ」なんてものを企画し、

休み時間に勝手に参加者を募集して、

勝手にグランプリを開催。

「先生、終わりの会でちょっと時間もらえますか?」

と言ってきたと思ったら、勝手に表彰式。

折り紙でいつの間にやら、表彰状も作ってたりする。

頼もしいなあと思う。

でも、同時にまだまだだなあとも。

もっともっと本質的な部分で、一人一人にとって居心地のいい場所に、

一人一人がもっとしていくんだという前向きさで進んでいけたらと思う。

その中で、必要な時に協働したり、離れたり、

自由に、縛られることなく、クラスを楽しんでほしいと思う。

 

現在、グループごとに、社会において、

子どもたちが授業を進めるプロジェクトに取り組んでいる。

明日から、その授業の第一回が始まる。

ここまでの授業では、6時間程度の単元を二部構成で行ってきた。

授業の前半は、私が教科書を中心に授業。

しかし、極力シンプルに、各ページで設定されている問いに対して、

子どもたちがその答えを見つけ、それをまとめていくというもの。

まとめていく中で、要約する力も少しは上がったかなと思う。

授業の後半は、自分たちの授業に向けたグループ会議。

グループの中で誰がどんな役割を担うのか、

板書はどうするか?発問は?時間配分は?

そのあたりのことを、グループで相談しながら、決めていく。

そして、リハーサル。

どのグループも何だか生き生きしている。

本番の授業が楽しみだ。

もちろん、本番では、私は子どもたちの席に座って

同じように授業を受ける。

今回、授業プロジェクトに取り組み始めると、

ある男の子が、

「先生、パワーポイントとか使ってもいい?」

と言ってきた。

「もちろん。どうぞ。」

そう言って、教室のパソコンで、パワポの開き方を教えた。

でも、それだけ。

あとは、彼が聞いてくるたびに、

必要最小限のアドバイスだけした。

あとは、自分で考えてもらった。

すると、しばらくして、彼は、すごい進歩を見せた。

知らぬ間に、アニメーションやグラフなどまで使いこなすようになっていた。

そんな彼に刺激を受けてか、他のグループでも

「パワーポイントを使いたい。」という声が上がり始めた。

私は、これまた必要最低限のアドバイスだけして、

そこからは、お互いに情報交換して、教え合うように言った。

すると、勝手に自分たちで進めて資料を作っていった。

休み時間になってもやめる気配がない。

のめり込んで、没頭している。

チャイムが鳴って、授業が終わると、

急いで、パソコンの前に行って、続きを始める。

好奇心に、興味関心に、突き動かされている時の、

子どもたちの行動力、エネルギーは本当にすごいなあと、

改めて思い知らされた。

いやいややっているんではないからこそ、その過程の全てが、

自分の血肉になるんだろう。

 

また別の場面。

終わりの会で、ある女の子が提案をした。

「えっと、このクラスで『バカッコイイ日常』みたいなビデオを作ってみたいんですけど、どうですか?」

みんな、あんまよくわかってなくてポカーンとしていたけど、

説明してもらうと、納得。

「おお、いいやん!やろう!」ってことに。

うんうん、やればいいよ。

ビデオなら貸してあげるし。

何でもチャレンジやね。

もちろん、シナリオや撮影まで、自分たちでやってもらうけど。

 

うまくいくかはわからない。

実際、グランプリ企画でも、すでにスベッた企画がたんまりある。

でも、それでいい。

そこから、「次こそは!」って、

反省を生かして、先を見ればいい。

「こんなことしてみたい!」

「こんなことできたらな!」

をどんどん形にしていってほしい。

そのために、できる担任としてのサポートは惜しみなくするつもりだ。

小さな「できる」は、大きな「可能性」の芽を育てる。

そうやって、少しずつ実現に向けてのノウハウや、

粘り強さ、アイデアを練り合うこと、など身につけていってほしい。

教室は、もっと自由でいいはずだ。

失敗は「ナイストライ」と同義だ。

まだまだ。もっとできるはず。

そのために、自分に何ができる。

考えろ、考えろ。