小学校教員にょんの日々ログ

毎日の出来事や考え、思ったことなどとにかくアウトプット!

瀬戸内国際芸術祭(おまけ) 111

日芸術祭を楽しみつくし、

歩き疲れたので、

あわよくばここでホテル取ってゆっくり寝たい。

 

そんな私たちの願いをかなえてくれた岡山国際ホテル。

何度だって言おう。

岡山国際ホテル!!

 

ホテルまでは、車で40分ほど。

40分なぞなんのその!

今から4時間かけて深夜に大阪に到着することを考えれば、

天国も天国。

宇野港からナビをセットし、意気揚々とホテルに向かった。

時刻は8時を少し過ぎたところ。

まっすぐな国道をひたすら北上する。

が、あたりは真っ暗で、明かりもまばら。

8時でこれ!?と多少不安になったのは、

大阪に暮らしていれば仕方のないことかもしれない。

本当にこっちで道はあっているのか。

街の暗さは、見知らぬ土地への不安も手伝って、

心の中にも、その暗さをじわじわと広げてくるような感覚があった。

そんな中、ふと気づいた。

白のエスティマが、宇野港からここまでずっと前を走っているのだ。

何だか、私たちを先導してくれているようで勝手に心強さを覚えた。

その後も、幾度かの右折・左折にも、変わらず、

私たちの前を走る白のエスティマ

それから、しばらく走っていると、白のエスティマが失速。

このまま後ろを走っていると、チェックインに間に合わないかもしれない、

そう思った私たちは、車線を変え、白のエスティマに別れを告げることに。

ありがとう、エスティマ

ここまで私たちを導いてくれて。(勘違い・妄想甚だしい)

勝手に親近感がわいていたエスティマさんとさよならして、

ナビに従い、さらに国道を走らせた。

一旦は、飲食店や24時間営業のスーパーなどが立ち並び、

それらしい賑わいを見せていた国道だったが、

少しすると、その賑わいももとの暗闇へ。

そして、そんな国道を右折して、細道に入った途端。

真っ暗。

本当に、この右折から先だけ世界が違うような、

そんな暗さ。

また一気に心細さがこみあげてきた。

本当にこれで合っているのか?

ゆるゆるとスピードを落としながら、ナビに従って先を進んだ。

そのうち、周りを走っていた車もなくなり、

いや、一台だけ後ろからハイビームでついてくる車が。

何となく、バックミラーでその姿を確認して、驚いた。

 

白のエスティマ!!

 

さっき別れたはずじゃあ…。

奥さんと二人でうれしびっくりだった。

しかし、その驚きは徐々に恐怖に変わっていく。

 

道はどんどん細く、暗くなっていく。

そして、突然勾配が急になった。

曲がりくねった道を慎重に進める。

道の両サイドを目を凝らしてみて、悲鳴を上げそうになった。

辺り一帯、墓地だったのだ。

おびただしい数の墓石。

さすがに怖かった。

ホテルらしき姿は進む道に先に一向に見えてこない。

周りは墓地。

そして、それに輪をかけて恐怖を倍増させたのが、

後ろからぴったりついてくる白のエスティマ

本当にこのナビは、ホテルまで導いてくれているのかも怪しく思えてくる。

しかし、Uターンできるほどの道幅もない。

交差点はおろか、T字路すら。

恐怖の中、前に進むしか選択肢はないのだった。

 

恐怖に耐えながら、車を走らせること10分。

墓地を抜けた森の先に、岡山国際ホテルはその姿を現した。

私たちは安堵のため息をつき、

ホテルの駐車場へ車を停車させた。

白のエスティマは、なんと同じくホテルの駐車場へ停車した。

ホテルの入口へ向かう際、ちらっとエスティマの方を確認した。

どっからどう見ても家族旅行の運転手で疲れているお父さんだった。

全ては私たちの勘違い、妄想。

 

ま、現実なんてそんなもんか。

そんなもんぐらいがちょうどいいや。

 

ホテルのチェックインを済ませると、

今宵宿が確保できた喜びで、幾分か体力が回復した。(気のせい)

そして、奥さんと二人、晩御飯を食べるため、車を走らせ、

岡山駅周辺へと繰り出した。

ここまでくるとさすがの賑わい。

大阪で言うところの道頓堀みたいな感じ。

その中の一軒を見つけて入り、

岡山の海の幸・山の幸を堪能した。

夕食前には、予想外の2泊目で、

足りていなかった日用品をドンキで補充。

ぬかりなし!

ホテルに帰ってきてからは、部屋で二次会をし始めたが、

いつの間にか寝ていた。

やはり疲れは蓄積していたようだ。

 

翌朝、起きて準備を済ませて、大阪へと帰った。

帰ってから体がだるく、寒気・節々の痛みと、

これもう完全に風邪やん!!って症状オンパレードだったので、

すぐに寝た。

案の定、38度台の熱が出た。

が、次の日には平熱に戻っていた。

 

予想外連発で行き当たりばったりの旅だったが、

念願かなって瀬戸内国際芸術祭に行くことができて、

いい10連休前半になった。

 

次は、今回いけなかった島にも行ってみたい。