星座占いの効用。 78
散髪に行ってきた。
朝9時半の予約。
滑り込みセーフ。
間に合ってよかった。
いつも髪を切ってくれる美容師のモモンガさん(仮名)と
1か月ぶりの再会。
世間話をしていて、
星座占いの話になった。
以前は、朝のタイミングが合えば、
めざましテレビの「今日の占いカウントダウン」を見ていた。
(今は出勤が早くて、もう見ていない)
基本、星座占いなど信じていない。
「ごめんなさ~い。今日の12位はかに座のあなた。」
大丈夫ですよ、謝る必要なんてないんですから。
あなたが悪いわけじゃないし、占いってそういうもんですもん。
「そんなかに座のあなたのラッキーアイテムは、紫色の傘!」
色のチョイス!!
そこは嘘でも「黒」とかにしといてくれ。
ほんなら、対応もしやすいし、
全国的にもそれで気持ちが救われる人がいっぱいおるはずや。
「そんなかに座のあなた。大丈夫!
窓際に観葉植物を置くと運気アップ!!」
観葉植物と無縁の生活!!
あっても、窓際に置くスペースがないですねん!!
…なんて、ツッコみを入れて、出勤していた。
そんな話をモモンガさんとしながら、改めて思った。
星座占いって、避難場所だ。
占いの結果が良い時、
その日一日、いいことがあったら、
「今日占い1位やったしなあ。」
ってどっかで思う自分がいる。
こうして占いと結び付けて解釈することで、
過度にうぬぼれてしまうリスクが下がっているんじゃないだろうか。
占いの結果が悪い時、
その日一日、悪いことがあったら、
「今日占い最下位やったしなあ。」
ってどっかで思う自分がいる。
こうして占いと結び付けて解釈することで、
過度に自分を責めてしまうリスクが下がっているんじゃないだろうか。
結果が良かろうが、悪かろうが、
そうやって、自分の精神状態をうまく安定させてくれる
サプリメントのようなもの、それが星座占い。
なかなか寝付けないときの睡眠導入剤のような。
星座占いに限ったことではないが、
誰も傷つけず、しかも無料で、
そんな風に自分の精神状態を安定させるきっかけとして働くなら、
星座占いの存在意義は確かに、ある。
朝の情報番組がこぞって、
星座や血液型占いをするのもうなずける。
というのも、そもそも私の解釈の範疇をでないけれど。
何にせよ、何位にせよ、
大事なのは、適度な距離間で付き合うこと。
うまく自分の生活の潤滑油として生かすこと。
人生のハンドルは、いつも自分が握っていること。
そこを誤ると、依存してしまう。
いつの間にかハンドルを握られ、
振り回される。
行きたくない場所に連れていかれる。
そんなことを考えた1時間弱の散髪だった。