小学校教員にょんの日々ログ

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9冊目「短篇集 こばなしけんたろう」 75

今年度9冊目の読了はこちら。

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「短篇集 こばなしけんたろう」/小林賢太郎

もうずいぶん前になるが、小林賢太郎にハマった。

そりゃあもう、どっぷりと。

 

きっかけは、以前勤めていた職場の先輩だった。

先輩は、ラーメンズが大好きだった。

ある日の飲み会でお笑いについて話をしていた時、

ラーメンズ知ってる?」

と、話を振られた。

 

全く知らなかった。

いや、名前だけなら、なんとなく聞いたような気もしたが、

そこから芋づる式に引き出される記憶は皆無だった。

 

先輩は、私にラーメンズのDVDを貸してくれた。

5本ぐらい。

家に帰って、早速見た。

ハマった。

ウケた。

今まで触れてきた笑いとは種類が違う感じがしたが、

それがすごく新鮮で面白かった。

 

そこから私の小林賢太郎熱はヒートアップしていく。

当時、(というか今も?)ラーメンズでの活動がなかったこともあったと思う。

コンスタントにソロ公演を続けていた小林賢太郎

その舞台を見に行きたいという気持ちが日に日に膨らんで、

見に行くことにした。

小林賢太郎の「ポツネン」。

これが、さらに私をハマらせた。

面白かった。

爆笑というのとは違う。

でも、面白さにもいろいろな種類があるんだと実感した。

 

それから、小林賢太郎の「ポツネン」を、

新作が上演されるたびに見に行った。

そして、数年前から、コント集団「KAJALLA」を結成して、

公演を行っているので、

それを欠かさず見に行っている。

 

話が逸れたが、

今回読了したこの本「短篇集 こばなしけんたろう」は、

そんな、これまでの小林賢太郎のソロワーク「ポツネン」や

コント集団「KAJALLA」で扱ったネタを中心とした

総集編といった本であった。

 

これまでに公演で見たことのあるネタが多数あったが、

文字で読んでみて改めて思う。

 

「言葉へのこだわりがすごい。というか異常。」

 

どうしたら、ここまで言葉と言葉をうまくつないだり、

言葉の持つ多義性を生かしたり、

先入観を与えて裏切ったり、

できるんだろうか。

 

本当に尊敬する。

面白いのは言わずもがなだが、尊敬する。

 

仕事は違えど、同じ言葉を大切にするべき仕事。

果たして、ここまで言葉にこだわって仕事をできているのか。

小林賢太郎とその作品に触れると、

自分の言葉に対する認識がまだまだ稚拙で浅く狭くあることを思い知らされる。

と同時に、言葉の持つ可能性や、面白さをこれでもかというほど見せられる。

そして、魅せられる。

 

この本にしてもそうだ。

一見、教育とは無縁のように思えるが、

すごく取り入れてみたいエッセンスがあちこちにちらばっている。

 

実際、これまでに、アナグラムや言葉ポーカーなどは、

クラスにも取り入れ、子どもたちにも評判が良かった。

 

純粋に楽しめるのはもちろん、

私の仕事上、学級経営や授業にも生かせることがたくさんあり、

まさに宝の山のような一冊である。

今後も、行き詰った時には、

息抜きとブレイクスルーのために再読したい一冊である。